実技4教科の特徴として、主要な5教科と比べて、出題する教師の趣向(好み)が問題に表れやすい傾向があります。 主要5教科の場合、高校入試で実際にテストが課されるわけですから、学校の中間・期末テストにおいても、各都道府県の高校入試に沿った形の出題傾向となりやすいと思います。 しかし、実技4教科の場合は、高校入試でテストが課されることがないので、教科書や授業内容に沿った出題内容であれば、問題を出題する教師は、自らの趣向に沿った出題内容でテストの問題を作ってしまう傾向があると思います。 たとえば、音楽の場合を考えてみましょう。ある学校で、テストを作る担当の教師が「暗記分野90点分、聞き取りテスト10点分」という点数配分のテスト問題を作る教師だっとします。しかし、何らかの事情で、あるときに別の教師がテストを作ったとしましょう。その教師が、暗記よりも聞き取りを重視したいと考えるなら、いきなり「暗記分野50点分、聞き取りテスト50点分」というテストに代わってしまうことになります。これは他の実技4教科の科目についても同じようなことが起こり得ます。 従って、テストを受ける生徒の立場からすれば、実技4教科の科目のテストは出題傾向がつかみにくいということが言えると思います。5教科の場合は、どの教師も高校入試を意識していることから、概ね同じような出題傾向になるため、テストを受ける生徒もその出題傾向をつかむことで、良い得点をあげることができます。しかし、実技4教科の場合、教師によって出題傾向の違いが大きいことから、生徒たちは、出題傾向がいきなり変わる事で戸惑う場合もあると思います。 では、「実技4教科は、5教科と比べてブレが大きいから、テスト勉強をしても無駄」なのでしょうか?それは違います。確かに5教科と比べてもブレが大きいということは事実ですが、それでも、教科書や、文部科学省の定める学習指導要領に沿った形のテストであることには変わりがありません。たとえテストの傾向が変わったとしても、「絶対に変わることのない本質的な部分」については共通して出題されると思います。 従って、中学生の皆さんは、実技4教科の勉強にあたっては、「絶対に変わることのない本質的な部分」をしっかりとつかんだ上で、確実に得点できる基礎の部分をしっかりと解答できるように準備することが大切です。 参考:過去のテストの傾向をノート作りに反映させる
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テスト問題の予想傾向
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