実技4教科の勉強のために、自分でノートまとめをするのは正しいことですが、次に問題になるのは、ノートで勉強した知識を学校のテストの問題にどのように応用していくべきかということです。 実技4教科のテストの場合、学校の教師の趣向によってテストの出題傾向が大きく変わります。それは、5教科の場合は高校入試で問われやすいところが中間テストや期末テストなどでも問われるため、学校の教師も、将来の高校入試を意識してテストを作る傾向がある一方、実技4教科においては、入試がない分だけ、学校の教師が作りたいようにテスト問題を作れるという側面があるためです。 そのため、例えば、音楽の場合「教科書の楽譜や文章、ワークなどから90点分、聞き取りテストから10点分」という方針の教師もいれば、「教科書の楽譜や文章、ワークなどから50点分、聞き取りテストから50点分」という方針の教師もいます。あるいは、技術家庭や保健体育などで、授業で学習した内容のうち、教科書やワークからほとんど全て出題するという人もいれば、テスト問題のうち10点分とか20点分を、作文形式の問題にあて、時には教科書の中身ではなく、自分で考えたことなどを問う出題の場合もあります。 ごく稀な例としては、保健体育や技術家庭の教科書やワークに関連しつつも、それを学校の教師が少し大きめに拡大解釈して、テストで「命の大切さ」について自由論述させる(建前は、保健体育なら「からだの仕組み」の分野、家庭科なら「保育」の分野などの関連としていますが、実際は教科書からの出題を超えているので、学校の教師の独自の出題といって過言ではない)ような問題がやや散見されたりすることもあるようです。あるいは、音楽で「学校の合唱コンクールの課題曲の歌詞」など、学校の事情に応じてユニークな問題を出す教師もいるようです。もちろん、それらの傾向の有無も含め、学校によってまちまちです。 稀な例についてはともかくとしても、学校の教師がどのようなテスト形式で出題するのかという事については、中学1年生の1学期末や2学期末のテストなどを受けているうちに傾向をつかむことが大切です。自分の学年の担当の教師が、どのような形の問題を出すのかということは早めに傾向をつかんでおきましょう。例えば、教科書を暗記すれば得点できる問題が多いのか、それとも、教科書やワークでは対策困難な部分が多いのか(聞き取りテストや、教科書に載っていないけれども学校の教師が独自に出題範囲とした内容など)ということをつかみ、教科書やワークを覚えれば解ける問題が何割くらいなのかというめどをつけておきましょう。そして、どの教科でもいえることですが、優先的に、自力での対策が可能な、教科書やワークの暗記をなるべく確実に行うことが大切です。
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テスト問題の予想傾向
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(c)中学実技4教科(音楽・美術・技術・家庭・保健体育)期末テスト・学年末テストの勉強法