技術家庭科は、具体的には、技術と家庭の2つの分野に分かれ、それらは一見するとまったく違う科目のように見えるかもしれません。しかし、実際には、技術と家庭との共通点として、実習が非常に重要だということが言えます。技術の場合は、木材加工などの工作などを自分の手で行うということ、家庭科に関しては、調理実習や被服実習などに自分たちで取り組むことが重視されていて、その点においては、技術と家庭との共通点だと考えられます。 しかし、技術家庭の場合、実際には暗記部分もかなり多いと思います。技術分野なら、木材加工の場合は、図面の描き方や、道具の種類などについて多くの語句を覚える必要がありますし、電気工作なら、理科の実験で学ぶような回路図だけでなく、電子部分の記号や、回路計の読み方、抵抗器の種類など、かなり専門的な部分にまで細かく覚えていく必要があります。 これは家庭科の分野についても同様で、調理の場合は栄養素の種類や働きなど、被服の分野なら、繊維の種類や取扱絵表示の形・意味などをおぼえる必要があります。 いずれにしても、技術家庭科のテストを乗り切るうえで重要なのは、「どれだけ暗記できるか」ということに尽きると思います。他の実技4教科(音楽・美術・保健体育)と比べると、暗記しなければならないことが多く、どちらかというと社会や理科の勉強法に近い学習が要求される分野です。また、他の実技4教科(音楽・美術・保健体育)と比べると、各分野の専門性が高いということが言えます。これは、同じ「技術・家庭」とくくられているにもかかわらず、ある分野の学習が他の分野の学習に生かしにくく、それぞれの分野に適した学習法が要求されるということを意味しています。 しかし、技術家庭は、暗記主体ということで、音楽の聞き取りテストのようにしっかりとした勉強法が確立できないものと比べると、テスト対策しやすいということも事実です。
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