音楽のテスト勉強において、非常に厄介な分野として「聞き取りテスト」対策があります。問題を出題する教師によっては、100点満点のテストのうち、半分を聞き取りテストの配点として点数配分することもありますし、期末テストで知識を中心に問いたいと考える教師ならば、100点満点のテストのうち、聞き取りテストの配点は10点程度としている場合もあり、教師によってきわめて傾向が異なる分野でもあります。 ここで説明する「聞き取りテスト」は、学校によっては「実音テスト」と称される場合もあるようですが、ここでは「聞き取りテスト」と称して説明します。 これについては、各学校の音楽のテストの過去の出題傾向などで判断することで、大まかな傾向をつかむ事ができると思いますが、出題する教師が代わったり、教師の方針が変わったりすれば、いきなり傾向が変わってしまい、戸惑うケースがあるかもしれません。 また、聞き取りテストの内容ですが、「楽器の音を聞き、その楽器名を答えよ」というようなものであれば、授業中の教師の説明を思い出せば回答できますが、「今から演奏する曲について楽譜に表しなさい」という類の問題になると、絶対音感を持っていない限りは、正確に自信を持って回答できることは難しいと思います。 したがって、聞き取りテストについては、得点源としては過剰に期待する事は禁物です。テスト勉強の努力が確実に反映されるのは、前のページまでに述べたような、教科書やプリントなどを使った暗記で対応できる分野です。曲に関する知識や教科書に載っている内容については、暗記で対応できる部分なので、聞き取りテスト対策に力を入れる事は避け、暗記で対応できる部分に集中的に勉強時間を使ったほうが、安定して得点できると思います。 聞き取りテスト対策は、前のテストの過去問などを活用する事により、出題傾向を予測することは不可能とはいえませんが、先に述べたように、出題傾向の変更などの影響が大きい分野ですので、得点源として過剰に期待する事は禁物です。 仮に聞き取りテストが不調に終わったり、テストの出題傾向が大きく変わったりして戸惑ったとしても、暗記で対応できる部分を確実に得点しておけば、期末テストの成績が極端に大きく下がるという事態だけは避けることができると思います。
目次
テスト問題の予想傾向
特集
sponsored link
Amazon
(c)中学実技4教科(音楽・美術・技術・家庭・保健体育)期末テスト・学年末テストの勉強法