ひとつ前のページで、「実技４教科の特徴として、主要な５教科と比べて、出題する教師の趣向（好み）が問題に表れやすい傾向がある」ということを述べました。それでも、教科書や学習指導要領に沿った内容から出題されることは間違いないので、「絶対に変わることのない本質的な部分」をしっかりとつかんだ上で、確実に得点できる基礎の部分をしっかりと解答できるようということも述べました。 しかしながら、やはり「教師の趣向が表れやすい」ということは、教師が教科書やワークブックに載っていないような事を述べ、それをそのままテストに出題する場合があるということです。 たとえば、技術家庭科の実習において、教師が安全に気をつけるための様々な注意をすることがありますが、これがテストにおいて「作業中に注意すべきことは何だったか、書きなさい」という形で出題されることがあります。 これはその他の実技４教科についても同様で、音楽ならば「うまく演奏するためのコツ」「クラシック音楽を鑑賞する際に気をつけること」など、保健体育では「練習の際に気をつけること」など、教科書にはあまり詳しく載っていないことが出題対象になる場合があります。しかしこれらの内容は、授業中に教師の発言から述べられている内容だと思います。 また、保健体育などで「スポーツニュースの内容」が問われる場合があったり、音楽で「合唱コンクールの時に歌った課題曲の歌詞」が問われる場合があったりします。 これらの出題内容は、知識を問うというよりは、「普段から授業に真剣に取り組んでいるか」「授業（教師の話）をしっかりと聞いているか」ということを問うているような印象があります。（知識より態度を問うているような出題内容については、本当に中立なものなのか、出題内容が適正なのかという疑問はあるものの、現実として、実技4教科の場合は教師の趣向がテスト問題に表れやすいということは事実だろうと思います。） もちろん、これらの出題内容については、教師によってかなり趣向が分かれるものですし、学校によっても傾向のばらつきが大きいとは思います。ただし、実技４教科は高校入試に出題されない上に、市販の参考書なども少ないので、その分だけ普段の授業の内容、教師の発言などがテストに直結することが多くなると考えられます。
目次
テスト問題の予想傾向
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(c)中学実技4教科（音楽・美術・技術・家庭・保健体育）期末テスト・学年末テストの勉強法
