実技4教科のテストでは、学校の担当教師によって出題傾向が大きく違うので、過去のテストの傾向(同じ教師が作ったテストの傾向)が強く反映されるという事は別のページでも述べているとおりですが、前のページでは、自力での対策が可能な、教科書やワークの暗記でどれだけ点数が確保できるかということに重点を置いて説明しました。 ただ、もっと細かくテストの傾向を分析すれば、それだけテストに出やすい部分や、重要な部分を把握しやすくなります。その意味でも、出題する教師のテスト問題の「癖」を把握することも大切になります。どのようなテスト形式で出題するのかという傾向等については、中学1年生の1学期末や2学期末のテストなどを受けている時期のうちに早めにつかみ、中学1年の学年末や中学2年以降では実技4教科のテストの勉強のペースを完全につかむ事が大切です。 例えば、音楽のテストで説明すると、楽譜の音符の形式などについて必ず問う教師や、リコーダーの絵が必ず登場して、リコーダーのどの穴を抑えるべきか問う問題を必ず出題する教師など、各学校でも様々だと思います。あるいは、図を問題に多用する教師もいれば、教科書の記述中の「音楽の表現がどのような情景を示しているのか」という解説を場面ごとにまとめてある文章を必ず出題するという教師もいます。逆に、テスト問題に図をほとんど出題しない教師や、教科書中の文章でまとめてある部分をほとんど出題しない教師もいます。 このように、「どの部分が多く出題され、どの部分がほとんど出題されないのか」とか、「図を使った問題の出題の有無」など、いくつかの特徴を自分なりにつかみ、その傾向を、過去のテスト問題からつかんだ上で、担当教師が教科書のどの部分を重視しているのかということを把握し、テスト勉強に生かす事が大切です。 また、別の角度から見ると、教科書以外のワークから問題をそのまま出題する教師もいれば、ワークからの出題ではなく教科書の文章を変形させて出題する教師もいます。その傾向をつかんだ上で、今度はテスト勉強を進める上で、ワークに忠実に覚えて点数を確保できるようにするか、それとも、教科書やワークの中から少し変形して出題されても対応出来るようにすべきかという事も、過去のテスト問題から自分で分析した上で判断し、勉強の内容を調整していく事も大切です。特に、ワークや教科書を変形させて出題する傾向が強い学校の場合は、自分で傾向をつかんでノートに内容をまとめる学習を推奨します。もちろん、市販問題集を見て、学校のワークでは気づけなかったような重要事項について簡単に把握する事も大切だと思います。
目次
テスト問題の予想傾向
特集
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(c)中学実技4教科(音楽・美術・技術・家庭・保健体育)期末テスト・学年末テストの勉強法