楽譜を使った問題が音楽のテストにおいてはよく出題されるということはすでに説明した通りではありますが、その楽譜が、実際のテスト本番でどのように出題されるのかということは、やはり出題する先生の方針によって大きく左右されます。 特に、多くの生徒が困惑しやすいのは、「楽譜を読んでいても解けない問題」があるということです。例えば、テスト範囲として指定された曲の中に、楽譜の一部に「f」という記号がつかわれている曲があったとします。その読みが「フォルテ」であり、意味が「強めに演奏する」ということは、暗記すれば分かる問題です。そして、テスト本番の問題で、楽譜の中の「f」の部分を指して「この読みと演奏における意味をかけ」と問われると、簡単に回答できるわけです。 ただし、多くの生徒が困惑するテスト問題の例としては、テスト本番の問題で、楽譜の中の「f」の部分すら空欄になっていて、「この空欄に入る記号を書き入れよ」と問われた場合です。これは、記号の意味を理解していても、本番で楽譜を読んでからでは解けない問題です。このようなテスト問題が出題される場合、出題者の意図としては、授業中に習った音楽について、授業中にきちんと聞いているのかということを問う意味があります。楽譜の中の強弱記号や音符の一部分が空欄になっていてその記号の中身を答えさせる問題に対応するためには、その楽譜が、テスト範囲として指定された曲の中のどの曲の楽譜であるということを自分で判断できるようにすることが大切です。その上で、楽譜の中の強弱記号や音符の一部分の空欄に当てはまる適切な記号について考えていく場合、最初に、授業中にその曲を聞いた時の演奏を思い出すことが大切です。そして、その曲の演奏の中身を思い出し、「この部分は強めに演奏していた」と感じるなら、「強めに演奏する」ことを意味する「f」と書きいれればよいと思います。 (目次) ・トップページ (1)楽譜の着目すべきポイント (2)楽譜を読めば解ける問題か、授業中に曲を聞いたことを前提として出題される問題か
目次
テスト問題の予想傾向
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